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増えている理由や背景
増加傾向にある
一人暮らしの高齢者は男女ともに年々増加傾向にあります。内閣府の調査によると、1980年には男性が約19万人、女性が約69万人で、高齢者人口に占める割合では、男性が4.3%、女性が11.2%でした。しかし、2010年には男性が約139万人、女性が約341万人で、高齢者人口に占める割合では、男性が11.1%、女性が20.3%にまで増えています。特に比率が大きいのは75歳以上の女性です。また、2025年には男性が約290万人、女性が約520万人となり、2030年には男性が約320万人、女性が約560万人まで増えると予想されます。

一人暮らしをする理由
一人暮らしの高齢者が増えている理由としてまず挙げられるのが、少子高齢化と核家族化の進行です。子どもが独立して家庭を持つようになり、高齢者は一人暮らしを選択するケースが増えました。また、都市部に人口が集中することで、子ども世帯と高齢者世帯が離れて暮らす傾向も強まっています。
医療技術の進歩と生活水準の向上によって平均寿命が延伸したことも影響しています。配偶者に先立たれた高齢者が一人暮らしをするケースが増えています。男性よりも女性の方が長生きする傾向があるため、配偶者と死別する確率の高い後期高齢者の女性が一人暮らしになるケースが多いです。
また、高齢者自身が独立して暮らしたいと希望するケースもあります。家族と同居することでプライバシーや自立性が失われるため、あえて自分の力だけで今の生活を維持しようと考える高齢者が増えています。近年は結婚を選択せず生涯独身を選ぶ人も増えました。
経済的な事情で一人暮らしをせざるを得ないケースもあります。年金や貯蓄が十分でないことを理由に、子どもと同居せずに一人暮らしを選択する人が増えています。介護施設に入るための費用を捻出できず、可能な限り自宅で暮らすことを選択するケースもあるようです。

今の生活に不満がない人も多い
2016年に実施した内閣府の調査によると、「経済的な暮らし向きに心配がない」と回答した高齢者は約7割でした。現状の生活に満足していることから、このまま一人暮らしを続けても構わないと感じている高齢者が多いようです。その中でも、80歳以上の高齢者が多くの割合を占めています。また、高齢者世帯の年間所得は全世帯の平均よりも低い一方で、世帯人員一人当たりで見るとそこまで低い水準ではないことが判明しています。
今の住まいに満足している高齢者も多く、特に持ち家がある人は自宅を離れたくないと感じる傾向にあります。その割合は年齢が上がるほど多いようです。

相談窓口が分からない人へ
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一人暮らしの高齢者が増えている
高齢者が利用できるサービス
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